6月3日は世界自転車デー

毎年6月3日を世界自転車デーだ。これは2018年4月に国連によって宣言された。1)https://www.unic.or.jp/files/a_res_72_272.pdf2)https://www.un.org/en/observances/bicycle-day 2020年に3回目を迎えることになる。

引用: un.org, 写真: A. Istria

国連が世界自転車デーを通じて自転車を推進する理由として、un.orgには次のことが挙げられている。

  • 適度な習慣的運動の健康効果: 歩行や自転車移動で身体を動かすことのメリットは、交通事故のような潜在的リスクのマイナス面を上回る。特に難しいことをしなくても、一日の生活の中で、推奨される活動レベルを達成することができる。
  • 徒歩や自転車で移動する人のニーズ: 2018年のレポートにあるように3)https://www.unenvironment.org/resources/annual-report/share-road-programme-annual-report-2018、歩行者や自転車利用者のための投資は人命を救い、環境問題と貧困問題の解決につながるにもかかわらず、ニーズが見過ごされていることが多い。このニーズを満たすことは、都市が人口増加に伴う温室効果ガス排出増加を抑え、空気の質と道路の安全性を高めるのに欠かせない要素の一つである。
  • 社会的平等: WHOによると、歩行者や自転車利用者のための道路インフラは健康上の公平性にもつながる。移動手段としての徒歩や自転車は、自家用車を買えないことが多い都市部の貧困層の疾病リスク抑制にもなるからである。

また2020年はCOVD-19のパンデミックの影響を受け、感染症予防の観点からも自転車利用を推奨する動きがあり、国際自転車デーを待たず、すでにソーシャル上でも盛り上がりが確認できる4)#PopUpBikeLane 5)#CoronaCycling

趣味としてスポーツバイクに乗っているサイクリストたちには運動習慣の見直しは必要ないかもしれないが、社会インフラとしての自転車の意味を考えてみる機会にしてほしい。

世界自転車デーは社会学のLeszek Sibilski教授が始め、最終的に国連決議で推進されるに至った、まさに草の根的活動だ。 6)https://blogs.worldbank.org/transport/world-bicycle-day-meet-man-who-made-it-happen?CID=TAI_TT_Transport_EN_EXT #WorldBicycleDayというハッシュタグが用意されているので、興味がある人はソーシャル上でもこのムーブメントに参加してみてほしい。

References   [ + ]