トラッククロス世界選手権 – TRACKLOCROSS WORLDS

富士山の麓、PICA 富士西湖で開催されたトラッククロス世界選手権。半分以上の海外からの参加者、MASHクルーやレッドブルライダー、CMWCジャカルタからの転戦組、日本からもメッセンジャーや若い子達がたくさん参加して、初めてのビッグパーティーを楽しんだ。W-BASEのマルコや、ALL-CITYのコッシー、フォトグラファーのnb達と、ここ数年で最高のイベントだったね!と感想が一致した。

ここ数年で、というのは、以前にこんな最高のイベントがあったという事だ。つまりピストがブームになり、休日や夜中に集まってアーレーキャットレースをやったりトリックコンテストをやっていた頃。バンキンやシオカゼ、京都ロコで地方にも遠征し、ネットで海外の情報を漁り、中古パーツでカスタムに没頭し、それぞれが手探りで新しい遊びやスタイルを生み出し、熱い情熱に浮かされた面白い奴等が自然と集まって自転車で遊んでいた、あの頃のグラスルーツの面白さが今回のトラクロ会場にはあったのだ。(裏を返せば、しばらくそういう感覚を忘れて、ルール、常識、マーケットなどの枠組みにとらわれ過ぎていたのかもしれない。)

パラドックスになってしまうけど、「あの頃感」というのは自嘲を含んだ懐古趣味に過ぎない。新しい遊びへの情熱と行動力を持って楽しむ側からしたら、パーティーは常に最高なのだ。

来年はアメリカのウエストコーストで、再来年はバルセロナで、この世界選手権が開催される予定だ。SNSやLCCなどをはじめとするオンライン、オフラインのネットワークはあの頃と大きく変わっている。グローバルとローカルを行き来する遊び方のスケールが確実に変わってきているのは、今回の主催者JPの動き方でも分かる通りだ。さあ、行くや行かざるや。

国内では9月22日にTRACK DOWNとして栃木の天平の丘公園でトラッククロスのレースが開催される。
https://www.instagram.com/tracklocross_jpn/


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