続・資料でたどるバイクパッキングの歴史と未来

※前作「資料でたどるバイクパッキングの歴史と未来」もあわせてご覧ください。

1976年、芦澤一洋が日本に伝えた「バイク・パッキング」

1973年に初めて公刊物に登場したとみられる “bikepacking” は、同時代の日本では知られていなかったのだろうか。対談に際してこのあたりの資料は十分に集められていなかったが、後から1976年刊行の芦澤一洋(あしざわかずひろ)『バックパッキング入門』にbikepackingへの言及があることを教えて頂いた(高橋巌さん、ありがとうございます)。ここではその箇所を示し、それが意味するところを概説する。

『バックパッキング入門』は、北米のbackpackingを日本に伝えた「第一人者」芦澤の代表的な仕事の一つだ(Colin FletcherのThe New Complete Walkerを訳した1978年の『遊歩大全』も有名)1)Shogo Kawabata, “芦沢一洋さんとアーバン・アウトドア・ライフ。” in POPEYE Web。bikepackingはその最後のページに登場する。「自然は大きく、あなたの挑戦をいつも待ちうけていてくれます。足だけでなく、自転車を使ったバイク・パッキング、(中略)ウィルダネスの旅はイヤーラウンドのものであり、相手は世界中です」という締めくくりの一節がそれだ。

1976年の『バックパッキング入門』に「バイク・パッキング」の文字(2018年刊行の文庫版546ページより)。

芦澤のいう「バイク・パッキング」とは、徒歩やカヌーやスキーによるのと同じ「ウィルダネスの旅」の一形態だ。彼が1973年5月のNational Geographicの記事 “Bikepacking Across Alaska and Canada”(対談参照)を読んでいたかどうかは分からないものの、「bikepacking = backpackingの自転車版」という認識をこの頃にアメリカから吸収していたことは間違いない。彼自身、1974年にはコロラドのデンバーからワイオミング北西部のグランド・ティトン国立公園まで約40日の自転車旅を経験している2)ヤマケイ文庫の『バックパッキング入門』(2018年)に収録された芦澤牧による解説にこのことが書かれている。

芦澤がアメリカの先人たちから学んだ「ウィルダネスの旅」とは、『バックパッキング入門』の記述によれば、エコロジー思想に則して自らの生き方を変えていくための「自然との融和のプラクティス」であり、単なる週末レジャーやスポーツとは質的に異なる。だが文庫版の解説で娘の芦澤牧が「バブル期のアウトドア・ブームの際には、父は『これはアウトドアではない(中略)』とよく言っていました」と振り返っているように、彼の考えるアウトドア旅の実践とその呼称は日本では広く定着してこなかった(芦澤の自然観については、例えば石野亜童による特集「芦澤一洋を知っているか」が優れた入り口を提供している)。

芦澤が日本語話者に向けて45年前にさりげなく提示していた「自転車でゆくウィルダネス(野生の領域)の旅」というbikepackingの定義は、1970年代アメリカを源とするこのサイクリングの性質をよく表わしている。そしてその流れは、実は途切れることなく今につながっているのだ(次章を参照)。

ラックレスシステムでbikepackingのフィールドを広げたJeff Boatman/Carousel Design Works

本章では、bikepackingという自転車旅の系譜と積載ギアとの関係をより明瞭にするため、ULを応用したラックレスシステムの知られざる先駆者Jeff Boatmanと彼の工房Carousel Design Worksに光を当てる。

対談の段階では、UL志向やラックレスシステムを特徴とする2000年代以降の “bikepacking” が1973年から1990年代にかけての歴史と連続したものなのか、それとも別個の「再発明」なのか、はっきりしたことが言えなかった。わずか10年ほどで断絶が起きるとは考えにくかったものの、決め手となる資料が手元になかったのだ。

対談の公開後、このミッシングリンクの復元につながる資料 “Jeff Boatman: Redefining the World of Bikepacking” をある方から教えて頂いた。これはJeff Boatmaと彼の工房Carousel Design Worksについて書かれたSierra Mountain Timesの記事(2009年1月15日付)だ。Jeffはbikepackingを楽しむためにULの発想を取り入れてラックレス積載システムを開発、製品化し2000年代のムーブメントを先取りしていたのだが、そのことは(特に日本語圏では)ほとんど知られていない。以下、記事の要点をピックアップしながら彼の功績を紹介する。

工房に立つJeff Boatman(記事中より)。

1990年代初頭、アウトドア用品店の従業員だったJeffはUL backpacking(※徒歩の方)にのめり込んでいた。彼はbackpackingのUL革命をもたらしたRay JardineのThe PCT Hiker’s Handbook初版の公刊は1992年)に言及し、自身もその影響を受けたと明言している(Ray Jardineについては対談の脚注でも引用した「U.L.ハイキングとは」を参照してほしい)。今ではREIのような量販店で簡単に入手できるULギアも当時は出回っておらず、自分たちが必要だと思うものは自作する必要があった。

Jeffにとってアウトドア活動の「初恋」はサイクリングだったが、MTBの普及によりbikepackingの活動領域がより積極的なオフロード走行へと広がった1990年代、自転車用として普通に流通している積載ギアはまだ、ライディングそのものを楽しむには不向きなラック&パニアやトレーラーだった。90年代の後半になると彼はMTBのラックにULギアをくくりつけるスタイルで、生まれ育ったシエラネバダの山間地へbikepackingに出かけるようになった。荷物をUL化したにもかかわらずラックが破損するという苦い体験を経て、Jeffは2004年頃からラックレス積載用のバッグ類を自作し始める。

対談でも触れた通り、自転車用のラックレス積載システムは新しいものではなく、100年以上も前から存在していた(モータリゼーションに伴い自転車利用が衰退する中でいったん廃れたものと思われる)。しかし、自転車旅であえてオフロードを走りたい、そこでの運動性能を向上させたい、という観点からのラックレスシステムの開発は、MTB登場以降に開花した新しい動きである。

Jeffは2006年にCarousel Design Worksという工房を立ち上げ、自身のアイデアをビジネスに発展させた。同年12月のMountain Bike Reviews Forumへの投稿で彼は自家製ラックレスシステムのフルセットを披露しながらはっきり “ultralight” そして “bikepacking” と書いており、彼が当時から自らの自転車アドベンチャーをbikepackingと認識していたこと、その活動のためにULの考え方を応用して積載システムを作っていたことが確認できる。翌2007年、彼のシステムはアドベンチャーレースの有力選手に使用されたことで一気に広く知られるようになる(詳しくは次章を参照)。今ではbikepackingのための典型的な積載スタイルとなっている完全ラックレスシステムを、JeffのCarousel Design Worksは小規模ながら他に先駆けて普及させたのである。

「自作のbikepacking向けUL積載ギアをフルに装着した様子」(2006年12月22日のMountain Bike Reviews ForumへのJeffによる書き込み)。

ラックレスシステム隆盛の立役者、アドベンチャーレース

Bikepackingという行為自体はまず旅であってレースを前提とするものではないが、対談記事の公開後に改めて2000年代以降の流れに着目してみると、bikepackingに出る際のスタンダードとなったラックレス積載システムがアドベンチャーレースと互いに高め合ってきたことが見えてきた。本章ではbikepacking史の重要な一ページとして、現代的ラックレス積載ギアのパイオニアである2つの工房=Carousel Design WorksとRevelate Designsとアドベンチャーレースとの関わりを紹介する。

前述したSierra Mountain Timesの記事によれば(以下の一連の記述は同記事に基づく)、bikepacking用のラックレスシステムの工房としてCarousel Design Worksを立ち上げた2006年、Jeff Boatmanはサンノゼのハンドメイド自転車ショー(NAHBSがサンノゼで開催されているので、そのことだと思われる)を訪れ、自らのアイデアを話して回った。そこからネット上に流れた画像にまず食いついたのが、長距離アドベンチャーレースの競技者たちだった。

2007年、レーサーのJay PetervaryがGreat Divide RaceにCarouselのラックレスシステムを投入、それまでのコースレコード16日57分を1日近く短縮し、15日と4時間18分でゴールした。ラックを装備しない自転車での完走も史上初だった。翌2008年にはMary CollierがGreat Divide Raceを更に長くしたTour DivideレースでCarouselのラックレスシステムを使用し女性最速記録(当時)を樹立。創業から1、2年のうちにアドベンチャーレーサーたちが達成したこのような快挙に助けられ、ブランドの知名度は大きく向上した。

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2007年6月、Great Divide Raceで優勝したJay Petervaryのセットアップ。
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Jay Petervaryは2008年2月にはIditarod Trail Invitationalの350マイルクラスで優勝している3)Alaska Ultra Sport, “Iditarod Trail Invitational – Race Stats。積載ギアはやはりCarousel製。ビバーク用品を格納する車体前部のクレードルは部分的に金具を用いているが “not-a-rack” であり、ラックレスを明確に意識。

Revelate Designsの製品は、より直接的にアドベンチャーレースからスタートしている。同社の “Our Roots” ページによると(以下の一連の記述はこのページの記述に基づく)、創設者のEric Parsonsは遅くとも2002年には自身の自転車アドベンチャー旅(※それがbikepackingと呼ばれていることは知らなかったらしい)で既にフル・フレームバッグを使っていたが、これは地元アラスカのIditasport参加者の自家製フレームバッグ4)Lizzy Scully, “Revelate Designs: Bikepacking from the beginning”に出てくる、友人が母親に縫ってもらったという品のことだと思われる。Iditarod Trailの冬季自転車レースではある時期からよくフル・フレームバッグが使われるようになっていたようで、Jeff Boatmanも2007年1月のMountain Bike Reviews Forumへの書き込みでそのことに言及している。を真似て人に作ってもらったものだった。2005年頃から自分でもギアを製作するようになったEricが2007年にEpic Designsを立ち上げた際も、メインは冬季アドベンチャーレース用のオーダーメイドフレームバッグだった。ただし完全なラックレスシステムは2007年から2008年にかけての冬に開発されたもので、2006年頃までは彼自身もまだ自転車旅にラック&パニアを利用していた。

Ericが2005年のIditarod Trail Invitationalに参戦した時の様子 (画像提供: Revelate Designs)。前三角には人に作ってもらったというフル・フレームバッグを装着し、そこに収まらない荷物の大半はラックにくくりつけたようだ。手の保温用のカバーは自作品。
2006年、コイパサ塩湖を訪れたEricの自転車を囲むトラックドライバーたち(画像提供: Eric Parsons)。“Our Roots” の記述に照らして、フレームバッグは自作品と思われる。
2007年-2008年にかけての冬の間に生み出された、Epic Designs最初期の完全ラックレスシステム(画像提供: Revelate Designs)。

2009年以降、Epic Designsは厳冬期以外のレースに参加する選手へも製品を供給するようになり、次第に知名度とビジネスの規模を拡大していった。ところがその過程でEpic Designsという名前と他社の商標との競合が問題となった。そこでやむなく考え出されたのが、現在のRevelate Designsという社名だった。Revelate Designsはオレゴンの縫製工場と提携関係を結んで量産品を展開し始めるなど順調に成長、2014年にはガレージから商業ビルに移転し、文字通りの「ガレージメーカー」の水準にとどまらない工房となった。

このように、2000年代のラックレスシステムの発展と普及は、アドベンチャーレースと互いに影響を与え合う関係にあった。Revelate DesignsとCarousel Design Worksのような若い工房は、アドベンチャーレーサーに製品が使用されることで、レースというテストフィールドからのフィードバックを獲得し、また同時にシステムとブランドの認知度を向上させることができた。一方、Jay PetervaryがGreat Divide Raceのコースレコードを丸一日近く更新したように、レースもラックレスシステムを導入することで競技レベルを大きく向上させてきたのだ。

自転車でウィルダネスをゆくアドベンチャーレースは、bikepackingの一環として “bikepacking race” とも呼ばれる。レーサーたちはしばしば、そこに旅そのものを見出す。Iditarod Trail Invitational公式サイトのトップページには現在、2014年と2017年に1000マイルクラスを走り抜いたRJ Sauer5)Winter Ultra, “Results”による「これはレースではなく、自分が本当のところどんな人間かを教えてくれる旅だ」との言葉が掲げられている。

付録1: Great Divide RaceとTour Divide

Adventure Cycling Association(1973年のNational Geographicの記事で“bikepacking”という言葉を用いて伝えられた南北アメリカ縦断サイクリングHemistourのメンバーらが創立)が設定する目玉ルートに、北米大陸西部の分水嶺を辿る3000マイル超、うち未舗装およそ2100マイルのGreat Divide Mountain Bike Route(GDMBR)がある6)Adventure Cycling Association, “Great Divide Mountain Bike Route”(ハイカーズデポの二宮勇太郎が2016年にこのルートのバイクパッキングに出かけ、全5回の紀行を書いている)。

Adventure Cycling AssociationによるGreat Divide Mountain Bike Routeの概観図

Great Divide RaceとTour DivideはGDMBRを走る個人タイムトライアル競技だ。2004年から2010まで開催された7)“Great Divide – Results” ※この公式ページに掲載されている最後のレース結果が2010年のものであり、またそこに一人だけ名前のあるNathan Jonesはbikepacking.netのトピック “Race Photographer and Rider/ The Great Divide Race” に「GDRの参加者は自分が最後のはず」と書き込んでいる。 Great Divide Raceはアメリカ国内の2490マイルのみをコースとしていたが、カナダからのスタートを望んでいたレーサーが2008年に2711マイルのTour Divideを立ち上げ8)Sue George, “Great Divide racers get second option” in Cyclingnews、こちらは今も続いている(新型コロナの影響で2020年は中止9)Logan Watts, “We Miss You, Tour Divide!” in BIKEPACKING.com、2021年はGreat Divide Raceとほぼ同じ米国内のみのコースで開催され10)Miles Arbour, “The 2021 Tour Divide and the Great Divide Classic” in BIKEPACKING.comJay Petervaryが優勝11)Mary Murphy, “Jay Petervary Wins 2021 Tour Divide Bike Race” in GearJunkie)。

どちらも参加料もサポートもない完全にセルフエイドのいたって質素なレースで、基本的な運営方式やルールにほとんど違いはない12)“Great Divide, Frequently Asked Questions”; “About Tour Divide | Tour Divide”。選手は店舗やホテルなどの商業施設を使うことはできるが、他の選手が利用できない(できなかった)=公平性を損なう外部の援助を受けることは禁止13)“Great Divide – Information & Rules”; “Rules | Tour Divide” ※新しいものほど規定が増えている

付録2: Iditarod Trailの冬季自転車レース

Iditarod Trailはアラスカのゴールドラッシュ時代に築かれた犬ぞりが主役の冬季通商ルートのうち最長のもので、先住民の通ってきた道を元に、スワードとノームを結んでいた14)Bureau of Land Management, “Iditarod National Historic Trail – History”

米内務省土地管理局によるIditarod Trailの地図

この歴史的ルートを大まかに辿る約1100マイルの犬ぞりレースが1973年に始まり15)Susan H. Butcher, “Iditarod Trail Sled Dog Race” in Encyclopædia Britannica、1987年には一部区間を自転車で走る往復およそ200マイルのIditabikeが創設された16)Charlie Kelly, “The Brotherhood of Pain: The First Iditabike”

Iditabikeは既にIditarod Trailで行われるようになっていた他の冬季人力レースと統合されて1991年にIditasport(自転車、スキー、スノーシュー部門)となり、1997年の「350マイル」クラスと2000年の「1000マイル」クラスの追加を経て、2002年からIditarod Trail Invitational(ITI)に置き換わった17)Alaska Ultra Sport, “Race History”

現在のITIは350と1000のみで、所定の条件を満たした応募者にのみ参加資格が与えられる18)Winter Ultra, “History”。なお相対的に短い距離のクラスのニーズに応えるなどの目的で2014年に新たなIditasportが組織されている19)Iditasport, “about us”

Bikepacking略年表

「資料でたどるバイクパッキングの歴史と未来」に掲載した年表に、本稿執筆にあたり分かった事実を追記した。追記事項は太字で記載している。

1864: ペダル駆動の自転車が登場。

1886: Thomas Stevensが世界初の自転車世界一周を達成。

1901: イギリスでThomas Hiram HoldingがAssociation of Cycle Campersを設立。

1908: Cycle-Campingの章を含む本The Camper’s HandbookをHoldingが出版、自転車キャンプ旅を成立させるための装備や方法の確立に貢献した。装備の面では軽量なテントやダウンキルト、革やキャンバス生地を用いたラックレスのバッグ類の他、ラック&パニアも登場している。

1973: National Geographic誌5月号の特集で公刊物としては初めて”bikepacking”という言葉が使われる。車体はドロップハンドルのツーリング車、積載はラック&パニアで、未舗装路も積極的に走っている。また Cannndaleの夏物・秋冬物カタログにもbackpacking用品と共に”bikepacking”用品が登場しており、小型パニアを含むバッグ類の呼称に”bikepack”、トレイラーの呼称に”bikepacker”が用いられている。

1975: MTBのプロトタイプとなる改造ビーチクルーザー(クランカー)が注目を集める。

1976年: 芦澤一洋『バックパッキング入門』刊行。締めくくりの一節で「ウィルダネスの旅」の一形態として「バイク・パッキング」を挙げている。

1981: Specializedが世界初の量産MTBを発売。

1982: アメリカのWilliam SandersがBackcountry Bikepacking: Everybody’s Guide to Bicycle Camping(バックカントリー・バイクパッキング:自転車キャンプ入門ガイド)を出版。筆者が勧める車体はドロップハンドルのツーリング車、積載はラック&パニアだが、未舗装路でのライディング技術やクランカーへの言及もある。

1984: Backpacker誌(創刊1973年)が7月号でbikepacking特集。二つのメイン記事の車体はドロップハンドルのツーリング車、積載はラック&パニア、ルートは舗装路が中心だが、未舗装ツーリングならクランカーがおすすめ、との記事も。

1994: Backpacker誌9月号でBikepacking特集。車体はMTB、積載はラック&パニア、ルートはトレイルを含む未舗装。

1995: Backpacker誌4月号にbikepacking記事。車体、積載、ルートは前年の記事と大きく変わらず。

2006年: ULを取り入れたbikepackingを自ら楽しみラックレスシステムを開発してきたJeff BoatmanがCarousel Design Worksを創業。

2007年: Great Divide RaceでCarouces Design  Worksのラックレスシステムを導入したJay  Petervaryがコースレコードを大幅に更新。

2007: Revelate Designs創業、アドベンチャーレース向けのバッグの市販を始める。

2012: bikepacking.com立ち上げ。

2017: 北澤肯『バイクパッキングBOOK』刊行。bikepacking自体については2000年代以降が中心の記述だが、この言葉がバックカントリー志向の強い自転車キャンプ旅を指すこと、カウンターカルチャー的な性質を持つbackpackingがルーツになっていることなどが解説されている。

References   [ + ]

1. Shogo Kawabata, “芦沢一洋さんとアーバン・アウトドア・ライフ。” in POPEYE Web
2. ヤマケイ文庫の『バックパッキング入門』(2018年)に収録された芦澤牧による解説にこのことが書かれている。
3. Alaska Ultra Sport, “Iditarod Trail Invitational – Race Stats
4. Lizzy Scully, “Revelate Designs: Bikepacking from the beginning”に出てくる、友人が母親に縫ってもらったという品のことだと思われる。Iditarod Trailの冬季自転車レースではある時期からよくフル・フレームバッグが使われるようになっていたようで、Jeff Boatmanも2007年1月のMountain Bike Reviews Forumへの書き込みでそのことに言及している。
5. Winter Ultra, “Results”
6. Adventure Cycling Association, “Great Divide Mountain Bike Route”
7. “Great Divide – Results” ※この公式ページに掲載されている最後のレース結果が2010年のものであり、またそこに一人だけ名前のあるNathan Jonesはbikepacking.netのトピック “Race Photographer and Rider/ The Great Divide Race” に「GDRの参加者は自分が最後のはず」と書き込んでいる。
8. Sue George, “Great Divide racers get second option” in Cyclingnews
9. Logan Watts, “We Miss You, Tour Divide!” in BIKEPACKING.com
10. Miles Arbour, “The 2021 Tour Divide and the Great Divide Classic” in BIKEPACKING.com
11. Mary Murphy, “Jay Petervary Wins 2021 Tour Divide Bike Race” in GearJunkie
12. “Great Divide, Frequently Asked Questions”; “About Tour Divide | Tour Divide”
13. “Great Divide – Information & Rules”; “Rules | Tour Divide” ※新しいものほど規定が増えている
14. Bureau of Land Management, “Iditarod National Historic Trail – History”
15. Susan H. Butcher, “Iditarod Trail Sled Dog Race” in Encyclopædia Britannica
16. Charlie Kelly, “The Brotherhood of Pain: The First Iditabike”
17. Alaska Ultra Sport, “Race History”
18. Winter Ultra, “History”
19. Iditasport, “about us”