My US 30:プロローグ

私の旅の計画は今年の1月から始まっていて、その時すでに航空券を取ろうと心に決めてた。それはポートランドで行われるWTF Bikexplorers Summitに参加するため。4月、まだイベントの情報が出ていないからと渡航日を決められずにいたんだけど、どのみち行くことに変わりはないのでしびれを切らして先に航空券だけ買った。

WTF Bikexplorersとは何なのか?

昨年、SimWorksUSAのりえぼーがそれに参加し、「WTF、サイコーだった!」と日本のみんなに声をかけてくれた。なにがサイコーだったかは特に聞いてない。

WTFとは「Women, Trans, Femme」の頭文字で、表面的な部分をひとことで説明すると「自転車を愛する女性が集まり、一緒にCamp&Rideする」というイベントかな。私も最初はそれだけかと思ってたんだけど、そこに「性差や偏見無しに」「女性の権限を守るために」というちょっとポリティカルな要素が入ってくるので単純な話でもなさそうだった。
りえぼーは昨年そのイベントで図らずして自分のコンプレックスを解き放ち涙して、その場で人生初めてのタトゥーを腕に入れたらしい。そのくらい影響力のあるイベントだというのだ。タトゥーを入れたのは関係ないと思うけど!(「男性支配社会をぶった斬る。 WTF バイクエクスプローラーズサミットの記録」

それだけ聞くとただのヤバいイベントのように思えるけど、なにがどうヤバいのかは実はよくわからない。ただ、人気の上昇は聞いていて、WTFの特別な参加形式で奨学金枠を50名分募集したら、今年は倍率3倍の150名が集まったらしい。それを聞いていた私は一般チケットの販売開始時間に合わせてスタンバイし難なく購入したが、なんと開始から5時間後には売り切れ、一緒に行こうと話していたメンバーは全員購入することができなかった。幸か不幸か結果的には私ひとりが日本からWTFに行くことになった。

そう、その”WTF”がなんなのかをこの目で確かめるのが今回の旅の目的。

どうせ行くならと、1ヶ月まるごと滞在することにした。きっと行けばライドにも行けるし、色んな経験になるはず。

出発の2週間前、りえぼーから連絡が入った。到着から2週間分のスケジュールは、毎日朝から夜まで見事に予定が詰まっていたので驚いた。(りえぼーは秘書の勉強をしてたらしい。)到着翌日から1泊2日のBikePackingと、そのあとすぐに2週間のSimWorks Pop-Up Califolnia Road Tripに出る予定になっていた。

現地でのハプニング次第で自転車のセットアップを決めていくというのが当初思い描いていた私の作戦だったんだけど、これはどうも時間が無いままライドに出ることになりそう。CirclesSimWorks のメンバーに相談して、ようやく自転車の準備に取り掛かかれた。私の愛車、Surly Cross Checkのアップデートが必要だった。

自分で組付けをはじめるも結局いろんな人に助けてもらうことになってしまった

まずはグラベルを走る予定なので、タイヤはThe Homage Tire
フレームにはEM Loader、フロントにはObento Rackがあれば十分荷物を運べそう。
そしてOn The Road RackにはRAL DL Loaderを取り付けてキャンプ道具を詰め込む。キャンプ道具もほとんどが新品!
ハンドルにはKanpai Loaderをつけていつでも乾杯できるようにドリンクをスタンバイ。
お尻にはSafety Pizzaを忘れずに。

出発前の記念に西伊豆の港にて

持ち物リストも作って、全部チェック。なんとか無事パッキングも終わった。名古屋の面々、伊豆チームに見送られて、いざ行かん!

ここにMy US 30として私の日々の記録を残していこうと思います。