自転車でフェスに行こう – 森、道、市場 2019

森、道、市場

3日開催で10万人ちかい入場者を集め、愛知県蒲郡市の海辺で開催される中部地区最大のフェス、森、道、市場。通称、森道。
名前の通り、音楽だけでなく、全国から350以上のマーケットが出店し、そのどれもがいわゆるテキ屋的なものではなく趣向をこらした個性的なお店であり、このマーケットの存在が他の音楽フェスと大きく異なっているポイントだ。

そしてさらにユニークなのは、このビッグフェスがたった1人の超人によって運営されている事。しかも音楽やイベントのプロではなく、岡崎に事務所を構える内装設計が本業なのだ。

「音楽を目当てに来る人に本物が集まるマーケットを見せたい。」と語る主催の岩瀬さんに、自転車でのアクセスと駐輪場の必要性を直談判したのは4年前。即断即決で会場内に駐輪スペースと自転車専用キャンプスペースを確保してもらって、森道でのサイクルクロークは始まった。

サイクルクローク – 駐輪場とライドについて

サイクルクロークという名前で、イベント用の駐輪サービスを展開している。詳細についてはまた別に書きたいと思うが、もともとは秋ヶ瀬公園で行われるバイクロアの運営を行う中で、自転車での来場者に対するホスピタリティとして、安心安全に自転車を預けられる場所の必要性を感じてスタートしたもの。
これまで、シクロクロス東京や天王洲マルシェ、小さな展示会のオープニングパーティーまで大小様々なイベントで設置運営してきた。中部エリアでも、森、道、市場やトヨロック、橋の下などで展開してきた。

また、駐輪場の設置運営だけでなく、会場までのライドツアーや、森道のような運営との連携も含めた展開もおこない、イベント集客や利便性向上の役割も担っている。

自転車での来場を推進する森、道、市場

毎年規模を拡大しながら運営している森道でのサイクルクローク。駐輪場だけでなく、色々な優遇もある。

  • 投げ銭制の駐輪場
  • 名古屋と岡崎からのライドツアー
  • 自転車専用キャンプサイト
  • 優先入場できる自転車専用入口
  • 駐輪場での自転車メンテナンス

毎日200台以上の自転車来場があった。全体の数に比べたらまだまだ少ないけれども、近所のファミリーから関東方面からの輪行参加者まで、ママチャリからバイクパッキング仕様の自転車まで、バラエティに富んだ自転車来場者たち。渋滞する車や混雑する電車,バスの間をすいすい縫ってやってくる。来年はもう少し駐輪エリアを拡大する必要がありそうだ。

安心して自転車を停めておける駐輪場があるイベントがもっと増えて欲しい。自転車愛好家としての要望だけではなく、単純に自転車での来場者が多いイベントは地元の人が楽しむイベントだからだ。もちろん自転車好きは100km先でも近所だし。

サイクルクローク
http://cycle-cloak.com/

BIKE to 森、道、市場
https://circles-jp.com/bike-to-morimichi/

森、道、市場 2019
http://mori-michi-ichiba.info/

Photo by monjya & 2komat